せっかくネパールに行くなら「ありがとう」という言葉はマスターしておきたいですね。よく聞かれる質問ですが、ネパールではネパール語が話されます。
ヒンドゥー語と兄弟のネパール語
ネパール語はサンスクリット語という言語から派生した言葉です。同じような立ち位置の言語でインドのヒンディー語があります。兄弟みたいなもので似ている所がたくさんあり、共通の単語も数多くあったりするんですよ。
ヒンディー語もネパール語も「ありがとう」は『ダンニャバード』と言います。発音はどうしてもカタカナにしてしまうと難しいですが、アクセントは「ダン」にあり、最後の「ド」はdoではなくd音だけで、小さな音です。「だんにゃばー」と覚えてもいいくらいです。
実生活で「ダンニャバード」は使われるのか?
旅行者、特に日本人は感謝を述べるタイミングや頻度が多い文化を持っています。欧米人はよりコミュニケーションをネパール語で取ろうとしている意欲的な方が多い印象。観光業に従事していたり、旅行者が多く集まるカトマンズやポカラなどではよくダンニャバードを聞くことができます。
実際はあんまり頻繁には使われてない
理由は2つ。1つ目の理由はネパール語ではなく英語の「Thank you」を使う人が多いこと。若者を中心に英語の話者が増えてきており、普段のちょっとしたことならサンキューという気軽な言葉を使われるのが好まれている印象。日本人でもサンキュー使う人いますよね。そんな感覚です。
2つ目の理由はもともとありがとうを言う文化がない。ない!と断言してしまうと誤解を生みそうですが、ネパール人の多数の方のマインドセットは『みんな生きていれば迷惑もかけるし、助け合うことだってあるし、それが当たり前なんだ』というものです。だから、助け合うのが当たり前なんだから、サンキューやダンニャバードを多用するのは少し野暮な感じを持っているよう。
「ごめんなさい」のソーリーもほとんど聞きません。おおらかというかどっしりしているというか、そんな国民性が背景にあるんですね。
ダンニャバードは使ってもいいの?
ダンニャバード、普段の生活ではあんまり聞かないけど、日本人の旅行者としては多用していくのがいい!というのが僕の考えです。やっぱり感謝の言葉はいい響きだし、良い感情を生みますよ。
僕は駐在時には相手の目を見て笑って大きな声でダンニャバードを言っていましたよ。合掌したり礼をしたり、握手したり...とにかく現地の方と仲良くなるようにしていました。ご飯やお酒も誘われるようになって、ネパール語もメキメキ上達しました。
さいごに
ダンニャバード、ダンニャバー使ってみてくださいね!少々間違えても彼らは自分たちの言語を使ってくれる日本人を慕ってくれます。みなさんにいい時間が訪れますように。
よければネパール語の会話集の記事を書いたので読んでみてください。カタカナなので日本語読みすれば速攻使えるようになっています。