いまむうブログ

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ひきこもりが1ヶ月で西日本営業ナンバー1になっちゃった話【#3】

f:id:manjinote:20190526235612j:imageこの記事は、引きこもりがクレジットカードの営業で

西日本でナンバーワンになった話の最終話です。

 

元ひきこもりながら、クレジットカードの営業で光明を見出し、新たな試みを始める今村。今度は社員さんとの賭けで1日10枚の契約をめざすこととなった。

 

クレジットカードの営業で1日10枚契約を取るには

いったい成績をあげるにはどうすればいいのか。今のところ、あのメンドクサイ営業トークはやめて、1日3,4枚はコンスタントに契約できるようになりました。

 

クレジットカードのバイトをしていて、ずっと疑問に思ったこと。それは、この仕事は一人行動してやらないといけないのかということです。

 

一人で行動するっていうのはそれなりに強みもあるけど、数を追っていったときに、いつか天井にぶち当たるんじゃないか、というのが今村の仮説でした。

 

やってもないのに、現状に文句を垂れたくなるのが引きこもり時代を抜け出したばかりの今村。

 

ただ、チームプレイをするっていってもチームを組むための仲間が必要です。一人でやりたくないって言っても、古株のおばちゃん方が今までのやり方を変えるなんて考えられなかったんですね。 

誰とチームを組むのか

僕は誰をチームにするべきかをがんがえました。僕が考え出したのはフロアのレジのおばちゃん達

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僕の職場は大きなフロアで、店舗の集合体ですが、買い物客はフロア中央にある1箇所のレジカウンターに集まってくるんですね。

 

お金を取り扱うのはレジカウンターだけなので、一番クレジットカードの話をしやすいと思ったわけです。でもここに僕がいるとかなり怪しいし、警戒されちゃうと思ったわけですよ。

 

だから僕が導き出した答えは、おばちゃん達に営業してもらうことでした。

 

実は、僕のことは”変なバイト君”としてレジのおばちゃん達の間では有名になっていました。

 

考えてみれば、数々の歴代バイトたちを、第3者の立場から見て来たおばちゃんが、僕のことを変わったバイト君というレッテルを張っていたわけですね。言い換えれば、認識していたということです。

 

幸いにも良いイメージを持ってくれていたみたいでした。これは僕にとって良い条件なわけですよ。

 

早速レジのおばちゃんに直談判
 

僕の観察では、レジのおばちゃんは6人でシフトをまわしていて、その中でも先輩後輩の強い上下関係がありました。

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こうゆう集団を落とすときは、全体を狙っちゃいけないんですね。狙うは一番力のあるトップの先輩のレジのおばちゃん。このおばちゃんさえ落とせば、あとは簡単。

 

「あの、お願いがあるんですけど。お客さんが来たらさりげなく、カード持ってますか?って聞いて欲しいんですけど」

 

「聞けばいいのねーそんくらいいいわよ」

 

「いいんですか?もし持ってなかったら勧めてもらっていいですか?」

 

「いいけど、なんか私も言いにくいんだよね、カードって。なんか言いやすいようにどうにかなんないの?」

 

 「その場で使えるお買い物500円割引カード配ってるのと、このカードはお買い物全て3%引きなんで主婦の味方です、ということだけを伝えてもらえませんか?」

 

「おっけー、それならいいわよ、やってみようね」

 

「おばちゃん、一番先輩のレジですよね?よかったら、他のレジのおばちゃんたちにも、同じようなことしてもらえるように言ってもらえませんか?

もちろん僕からも一人ずつに挨拶に伺います。」

 

「あんた面白いわねー、やってみようね」

 

「その代わりといったらなんですが、僕は今まで通り、フロアのお客さんたちのお買い物のお手伝いします。それと、レジが忙しい時には、レジのお手伝いもします。ラッピングとか袋に入れたりとか、列の整理とか、荷物運んだりとか、僕ができることを手伝わせてもらうので、なんでも言ってください。」

 

「おっ、頼もしいわね。オッケーよ。」

 

こうして、運よく一番古株のおばちゃんが味方になったのです。

 

数日かけておばちゃん全員に挨拶して、お願いをして協力体制を作ってもらったんですね。

 

結果は?

ポンポン契約が取れる。予想以上の数の契約が取れるようになりました。まざまざと、おばちゃん軍団の力を見せつけられました。

 

レジでのおばちゃん達のセリフは…

  • 「カード作ったらこの買い物500円引きよー」
  • 「ここでいつも買い物するじゃない?毎回割引されるんだからお得よ」
  • 「カード作るのは、そこにいるお兄ちゃんが親切に教えてくれるから心配ないわよ」

ってな感じで、お客さんをどんどん送ってくれるわけですよ。

 

これはサッカーでいうところの、ゴール前のパスです。しかも、キーパーがいないゴール。ボールに足を当てればいいだけの最高のパスなんですね。

 

なんでおばちゃんたちの営業が強かったのか

おそらく、直接的に利益の関係ない第三者っていう存在で、なおかつレジのおばちゃんはお客さんに信用があり安心したし怪しさが激減したんだと思ういます。

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しかも

一人でやっていたら手数的に限界で、お客さん全員には声をかけられないところを、おばちゃん達はレジに来る全員に営業をかけてくれたんですね。

 
結果は…

簡単に10枚契約できました。初めて10枚を超えた日の記録は12枚でした。いきなりなもんだから、しかも新人のサボってるやつがいっぱい作っちゃったもんだから、社員さん全員がびっくりしちゃったわけですよ。

 

賭けをしていた社員さんは、今回のことを心から嬉しがって、約束していた焼肉に連れて行ってあげると言っていましたが、その時には、僕にとって、焼肉はどうでもよくなっていました。

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引きこもり生活のなかで、生きる喜びみたいなものを、全然忘れていたから、試行錯誤しておばちゃんと協力して、一つの目標に向かって、頑張るっていうのが、子供の時のワクワク感を思い出させてくれました。

 

とにかく楽しかったんですよ。

 

その後

その後もコンスタントに契約を取りました。1日最低10枚は契約が取れていました。地元の知り合いたちもカードを作ってくれたり、モールに遊びに来てくれたりして、遊びながら仕事をしてました。合計20枚の契約が取れる時もあっりました。社員さんはルンルンで、よくランチの帰りに差し入れを買ってきてくれてました。やっぱり、社員さんにもノルマがあるようで、突然湧いてきた男のおかげで、軽くノルマを達成していたようです。

 

月間報告で西日本1位になる

ある日、月間報告の西日本ミーティングが行われたんですね。西日本全体の成績や方針の共有をするわけなんです。その時、代理店では僕がダントツだったので、他の地域のトップはどのくらいの数なんだろうという疑問がありました。

 

地域ごとの成績を見ると、西日本でもダントツの成績だったんですね。

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2位、3位の人が神戸の同じ店舗の人だったんですね。山口県のクソ田舎で、神戸というキラキラなところに勝った!!そう思いましたね。かなり嬉しかった。

 

まとめ

なんでこんな成績が取れたのか振り返ってみるとラッキーずくめ

  1. 社員さんが怒らずに、放って置いてくれたことで、自由にチャレンジできた
  2. 一番古株のバイトのおばちゃんが、ヒントをくれた
  3. レジのおばちゃん達が、快く協力してくれた

ことがラッキーだったと思っています。

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貴重な経験をさせてくれた、みなさんに感謝しています。初めて男を雇ってくれたマネージャー、自由にさせてくれた社員さん、ヒントをくれた古株のおばちゃん、協力してくれたレジのおばちゃん、遊びにきてくれてた地元の友達、そして、何も言わずにバイトに送り出してくれてた家族。みんなに感謝です。

 

その後の展開

西日本一の営業成績をとって、実は、焼肉以上のご褒美をゲットしたんですね。それは家庭教師のバイト。仕事先のおばちゃんの娘さんの

家庭教師を頼まれたんですね。1時間6000円で。毎日2時間頼まれたので毎日12,000円。

カード営業が日給4,000円だったので合わせて16,000円。

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引きこもりからの復帰早々、滑らかなスタートを切ることができました。すべてに感謝です。

 

これでクレジットの営業時代のお話は終わりです。

シリーズを通して読んでくださった方ありがとうございます。

僕の中では黒歴史ですが、この機会で昇華できたように思います。

 

クレカバイトを皮切りに僕は社会へ復帰していくわけですが、

次に出会ったバイトは家庭教師バイトでした。

こちらもなかなか面白い体験をさせていただきました。

この後も大学院では何人もの学生の学習指導をすることになります。

 

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