光
1 目に明るさを感じさせるもの
2 心に希望や光明などを起こさせる物事。
19世紀のエジソンの大発明は『世界から夜を消した』。そんな世界で最も価値のある業績は、日本と意外なつながりを持っている。当時のフィラメントは木綿糸に煤とタールを混ぜ合せたものを使っていたが、たった48時間の寿命。エジソンは無数の実験と失敗を重ね改良に試みた。偶然、机の上に置いてあった竹の扇子をみてひらめく。竹をフィラメントにすると200時間も光り続けたのだ。彼はすぐさま日本に弟子を送り、京都八幡の竹を輸入して、寿命2450時間の電球を完成させた。
ネパールの秋の大祭ティハール2日目の昼下がり、ぼくは長く細い竹を振り回していた。高さ7、8mの樹にぶら下がった、アマレ(梅の実のような果物)を取るためだ。お母さんに頼まれたはいいのだが、この果物、実に美味しくない。恐る恐る果肉に歯を立てる。構成要素はほとんど酸味と渋み。意識しないと認識できないほどの甘さ。すぐに吐き出した。大昔から薬として重宝されているようで、良薬口に苦しといったところ。翌日に控えたラクシュミ(富の神様)プージャという礼拝での捧げものに、合計10個ほど叩き落とした。ぼくが落とした実を拾うお母さんの表情は満足げだった。
翌日、夕方6:30。「写真撮りに行くよ」と叩き起こされた。もう窓は暗い。朝から特に何もすることがなく家に引きこもり寝ていた。写真好きの同居人が繁華街タメルに繰り出すということでおしゃれな厚手のコートに身を包んだ。バイクの後ろに飛び乗り、郊外に位置する自宅から中心地に向かう。お祭りムードの町並みがビュンビュン背後に通り過ぎていく。住宅街はLEDで装飾され、青白い冷たい光が無数に点滅している。タメルにバイクを乗り捨て、人々の様子を観察するためにタコのようににゅる〜りと歩を進めていく。ファインダーに切り取られた町並みは「ヨーロッパのクリスマス」と言われても不思議ではない。誰がどう見てもネパールには見えない。キャンドル、ランプ、イルミネーションにカメラのフラッシュ......。光の洪水だ。街に繰り出したニンゲンが持っている感覚は初詣に近い。カミサマを口実に騒ぎたい、といったところだろう。神様もこんな夜遅くに迷惑だろう。
現代のラクシュミプージャの見所といえば、店先のマンダラアートや、子供グループが歌って踊って練り歩くデウシ、イルミネーションの装飾ぐらいだ。それらをあらかた目に納めると、寒さもあってお腹がくーっと情けない音を発した。行きつけの韓国料理屋で石焼きビビンバで暖をとる。遠くの方からかすかに祭りの音が聞こえてくるが、熱せられた黒い鉄板のジュウジュウという音がフェードイン。今宵の光の1つ1つはネパールの民の心もとない夜に明るさをもたらし、希望や光明などを起こさせるものなのだろう。ただ最後にナイジェリアのことわざでこの記事を締めくくりたい。『感動より満腹』
Twitterでみる光の祭りティハールの5日間
https://twitter.com/mamu808/status/1059439755027537920
▼ティハール
— ネパール語bot🇳🇵 (@nepal_bot) 2018年11月6日
光の祭り。ダサインに続くヒンドゥーの秋の祭り。兄弟が姉妹から祝福のティカを受けるバイティカが行事の中心になる。新月の晩には吉祥天ラクシュミーをたたえる儀礼が行われ、灯明やろうそく、都会では豆ランプも使ってライトアップされる。僕は兄弟姉妹で集まって談笑する空気が好き。
ネパールでは2年ほど前から毎日長時間あった停電がほぼなくなり、たまに短時間の停電はあるもののほぼ24時間電気が来るようになりました。近年のティハールはLED装飾が増え、一部の家はまるでラブホテルのようになっています😅昔のティハールは、こうした照明もなく質素ながら静かで趣がありました。 pic.twitter.com/wQOGR8Gdd2
— マヤマヤ!ネパール!🇳🇵リタちゃん❤コネクト♪ (@mayamayanepal) 2018年11月7日
1日目 カーグ(カラス)ティハール
https://twitter.com/mamu808/status/1059442781515595776
今日からティハールというお祭りが始まりました。1日目の今日は(カーグ・ティハール)カーグとはカラスのことで、ヒンドゥー教ではカラスとその鳴き声は死を象徴し、カラスに食べ物を与えることで死やその悲しみから逃れられると信じられています。バクタプルの広場は早朝から大勢の人で賑わっています pic.twitter.com/2OagVIx6tb
— マヤマヤ!ネパール!🇳🇵リタちゃん❤コネクト♪ (@mayamayanepal) 2018年11月5日
https://twitter.com/shilfeeandtulip/status/1059393579875848193
私達のアパートの庭にもやって来た。
— MITSU! ネパールで結婚・在住 (@MITSU_4545) 2018年11月6日
何件も回って演奏する楽団。
ティハールだからか!?
寄付金目当てでも無さそう♪
・トランペット 1
・ユーホニウム 2
・小太鼓 1
・中太鼓 1
・マラカス 1
#VisitNepal #Tihar #Musicband#ネパール #ティハール #楽団 pic.twitter.com/9xq1PTRbvP
2日目 ククル(犬)プージャ
https://twitter.com/mamu808/status/1059690406999408640
今日はティハールの2日目で「ククル・ティハール」です。ククルとはネパール語で犬のことで、この日は犬に花輪をかけたり、色粉を額に付けて(ティカと言います)祝福し、ご馳走を与えます。犬はバイラヴァ神の乗り物で地獄の門の番をしているとも言われています。 pic.twitter.com/J54Xs7MC5O
— マヤマヤ!ネパール!🇳🇵リタちゃん❤コネクト♪ (@mayamayanepal) 2018年11月6日
https://twitter.com/inu_grapher/status/1059638768171331584
ククルティハール2018 第一弾!11/5から始まった秋の大祭・ティハール。二日目の今日は犬を敬う日・ククルティハール。おでこに赤いティカをつけられ、マリーゴールドの花輪を首からかけてもらった犬が街にいっぱい。 #ネパール pic.twitter.com/LLhTdyPxUG
— 日々のネパール情報🇳🇵 (@infonepal) 2018年11月6日
ティハール2日目🎉今日はククリティハール、犬の日でしたね🐶ティカとマリーゴールドの首飾りでおめかし! 美味しい物を食べて、犬達には1年で一番楽しい日になるのかな⁇😊 pic.twitter.com/4DNipzV7cY
— 高知からネパールへ🇯🇵🇳🇵 (@yuri_holy) 2018年11月6日
今日はククルティハール。ネパールの犬のお祭りです。
— Yusuke Furuya|古屋祐輔 (@chof425) 2018年11月6日
ネパールでは犬は閻魔様の使者とみなされていてこの日だけは犬にご馳走をあげたり、おでこに赤い印をつけて祝います。
ですが、僕はネパールで昔犬に噛まれてから、どうも近づくのが怖く…遠くから祝らせてください… pic.twitter.com/pQ5mg0NJk5
3日目 ラクシュミ(富の神様)プージャ
https://twitter.com/mamu808/status/1060194299797782528




Tihar 3日目
— ゆう@Nepal🇳🇵 (@Cena1001oboNP) 2018年11月7日
~ラクシュミと牛の日~
今日はお金の女神ラクシュミとその使いである牛の日🐂🐄
夕方、ホテルでラクシュミを迎える準備をお手伝いさせてもらいました🙏✨
Diyo(オイルランプ)をつけて、マリーゴールドの花弁と一緒に、部屋の入口などに置いていきます。 pic.twitter.com/msUh5vat1V
昨日はヒンドゥー教の神ラクシュミのお祭り。ラクシュミは仏教にも取り込まれて吉祥天の元だそう。
— Yusuke Furuya|古屋祐輔 (@chof425) 2018年11月8日
幸福、美、富の繁栄を願って家の前にはラクシュミの降り立つ曼荼羅を描いて、招き入れるための道を作ります。
タメルには巨大な曼荼羅。
ネパールの繁栄を支えるように、灯しび光導いてください。 pic.twitter.com/97ZsahWrod
夜になると、室内にある神棚から玄関先まで赤土で通路を、色粉でランゴリと呼ばれる絵を描き、灯明を灯していきます。これが、富や繁栄を司る「ラクシュミ神」を家に招く道標になるのです。ランゴリのデザインは各家庭により様々で、家々に美しく輝く灯明はティハールが光の祭りと言われる所以です。 pic.twitter.com/g1t8SlaYiX
— マヤマヤ!ネパール!🇳🇵リタちゃん❤コネクト♪ (@mayamayanepal) 2018年11月7日
ティハール3日目の今日から「デウシ」または「バイロ」と呼ばれる歌を、夕刻から子どもたちがお店や家々を廻りながら歌い踊り、果物やお菓子、お金を貰う風習があります。果物を売る屋台の前で小さな女の子たちが、かわいい踊りを披露していました😄 pic.twitter.com/8XItzFqGlI
— マヤマヤ!ネパール!🇳🇵リタちゃん❤コネクト♪ (@mayamayanepal) 2018年11月7日
ティハール3日目、本日は沢山の子ども達が近所の家を回り、Deusiの歌を歌っている姿を見かけました。
— (株)サンタン 社会貢献活動部 (@santan_social) 2018年11月7日
家の人は子ども達が来るとお金、キャンドル、お菓子などを乗せたお皿を準備して子ども達に渡します。
それぞれの家に幸福が訪れることを願って歌うのが本来の目的です。 pic.twitter.com/E9pNkgFJuQ
【रङ्गोलीहरू Rangoli collection】
— MITSU! ネパールで結婚・在住 (@MITSU_4545) 2018年11月8日
ティハールでは、この砂絵を描き、
そこから家の中迄道を描き、
ラクシュミー神を招き入れる。
近所を数分歩いただけでも、個性的な絵が。
#VisitNepal #Tihar #RangoliDesigns
#LaxmiPuja #ネパール #ティハール#ラクシュミー #写真好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/TQ5zYzt98x
昨日はティハール3日目。ラクシュミ・プジャでしたね🎉ホテルでもゲストの方達とお祝いしました。果物、セルロティ、お花等のお供えもたくさんと😊子供達も歌を歌いにきて皆でダンスをしながらとても盛り上がった1日になりました👏 pic.twitter.com/VXBqxr20Sx
— 高知からネパールへ🇯🇵🇳🇵 (@yuri_holy) 2018年11月8日
4日目 ガイ(牡牛)プージャ
https://twitter.com/mamu808/status/1060355324094365696
今日からネワール族の方はNew Yearらしいです。(ネワール暦で1139年)
— ゆう@Nepal🇳🇵 (@Cena1001oboNP) 2018年11月8日
タメルの街中お祭り騒ぎでみんな踊りまくってます。(ง ˙ω˙)ว🇳🇵✨(笑) pic.twitter.com/mE2XtBbdNP
リタちゃんは、昨日今日と村人たちと一緒に夕刻から深夜にかけて村の家々を廻り、その家の繁栄と幸福を願う歌を歌い踊る「デウシ」に参加しています。リタちゃんが実家の山村からこの村に来て8年近くになりました。幼い頃は引っ込み思案でしたが、今ではすっかり村人の1人として馴染みました😄 pic.twitter.com/TcgZWfLObI
— マヤマヤ!ネパール!🇳🇵リタちゃん❤コネクト♪ (@mayamayanepal) 2018年11月8日
御早う御座います。
— MITSU! ネパールで結婚・在住 (@MITSU_4545) 2018年11月9日
ティハール最終日。
昨日は隣家で生バンド+踊りを見ました。
キレキレで上手い人、私達のアパートのオーナーも踊り。
これを見て、皆さんも楽しい1日を♪#VisitNepal #Tihar #ネパール #ティハール pic.twitter.com/4pKPyuDMja
5日目 バイ(兄弟)ティカ
https://twitter.com/mamu808/status/1060357058170683392
今日はいよいよティハール最終日、バイティカですね🎉兄弟、姉妹にとって大事な日。姉妹は自分の兄弟の健康や長生きの為プジャをします。果物、お菓子、セルロティ等たくさんの食べ物を用意して😋皆が健康でいられますように...。 pic.twitter.com/y6WTfwF3Wx
— 高知からネパールへ🇯🇵🇳🇵 (@yuri_holy) 2018年11月9日
今日はティハール祭の最終日「バイティカ」です。兄弟や姉妹が集まりお互いを祝福する日で、供物を準備し灯明と水とオイルで作られた結界の中で7色の色粉を使い額にティカ(祝福)をします。年老いても年に一度、こうしてお互いに祝福しあうことはネパールの家族たちの結び付きの強さを象徴するものです pic.twitter.com/1XNsZ0bTkc
— マヤマヤ!ネパール!🇳🇵リタちゃん❤コネクト♪ (@mayamayanepal) 2018年11月9日
おまけ
【おまけ】#VisitNepal #Tihar #Rangoli #ネパール #ティハール #ランゴリ pic.twitter.com/UAis04ifRG
— MITSU! ネパールで結婚・在住 (@MITSU_4545) 2018年11月9日
https://twitter.com/everestbiu/status/1060477507294715904
ネパール100万ルピーの夜景。
— Yusuke Furuya|古屋祐輔 (@chof425) 2018年11月9日
去年は政府から電気の使用量を控える通達があったが今年は電気の供給も安定し、過去最高に煌々と光り輝くカトマンズの夜景です。
一つ一つの光の中に神が宿って、ここネパールに住む人々の心を照らし灯りをつけてくれますように。 pic.twitter.com/8xWxXKdiYQ
観光ならティハールがオススメ
ダサインに比べて旅行者でも楽しめるティハール。毎日見所いっぱいで、ネパール人の考え方や文化に触れることができる。濃い5日間。ダサインはスピップして、ティハールの時期に滞在するのがオススメ。ただ、ずいぶんと冷えるので暖かい格好で。