暴食ネパール 〜2年間住んだ僕のおすすめ〜

ネパールの首都カトマンズのグルメをお届けします。ネパールは北海道の2倍という小さな小さな国。神々が住む孤高ヒマラヤ山脈の麓で、50以上の多民族が争うことなく共存する。お互いの文化を受け容れあい、今日まで続いて来たネパール。街全体が世界遺産の首都カトマンズ。歴史と伝統、文化が織りなす渓谷の人々の暮らしにズームしていきます。


光の祭典〜ネパール最大級祭ティハールの5日間〜【現地Twitterまとめ】

 目に明るさを感じさせるもの

 心に希望や光明などを起こさせる物事。

 

 19世紀のエジソンの大発明は『世界から夜を消した』。そんな世界で最も価値のある業績は、日本と意外なつながりを持っている。当時のフィラメントは木綿糸に煤とタールを混ぜ合せたものを使っていたが、たった48時間の寿命。エジソンは無数の実験と失敗を重ね改良に試みた。偶然、机の上に置いてあった竹の扇子をみてひらめく。竹をフィラメントにすると200時間も光り続けたのだ。彼はすぐさま日本に弟子を送り、京都八幡の竹を輸入して、寿命2450時間の電球を完成させた。

 ネパールの秋の大祭ティハール2日目の昼下がり、ぼくは長く細い竹を振り回していた。高さ7、8mの樹にぶら下がった、アマレ(梅の実のような果物)を取るためだ。お母さんに頼まれたはいいのだが、この果物、実に美味しくない。恐る恐る果肉に歯を立てる。構成要素はほとんど酸味と渋み。意識しないと認識できないほどの甘さ。すぐに吐き出した。大昔から薬として重宝されているようで、良薬口に苦しといったところ。翌日に控えたラクシュミ(富の神様)プージャという礼拝での捧げものに、合計10個ほど叩き落とした。ぼくが落とした実を拾うお母さんの表情は満足げだった。

 翌日、夕方6:30。「写真撮りに行くよ」と叩き起こされた。もう窓は暗い。朝から特に何もすることがなく家に引きこもり寝ていた。写真好きの同居人が繁華街タメルに繰り出すということでおしゃれな厚手のコートに身を包んだ。バイクの後ろに飛び乗り、郊外に位置する自宅から中心地に向かう。お祭りムードの町並みがビュンビュン背後に通り過ぎていく。住宅街はLEDで装飾され、青白い冷たい光が無数に点滅している。タメルにバイクを乗り捨て、人々の様子を観察するためにタコのようににゅる〜りと歩を進めていく。ファインダーに切り取られた町並みは「ヨーロッパのクリスマス」と言われても不思議ではない。誰がどう見てもネパールには見えない。キャンドル、ランプ、イルミネーションにカメラのフラッシュ......。光の洪水だ。街に繰り出したニンゲンが持っている感覚は初詣に近い。カミサマを口実に騒ぎたい、といったところだろう。神様もこんな夜遅くに迷惑だろう。

 現代のラクシュミプージャの見所といえば、店先のマンダラアートや、子供グループが歌って踊って練り歩くデウシ、イルミネーションの装飾ぐらいだ。それらをあらかた目に納めると、寒さもあってお腹がくーっと情けない音を発した。行きつけの韓国料理屋で石焼きビビンバで暖をとる。遠くの方からかすかに祭りの音が聞こえてくるが、熱せられた黒い鉄板のジュウジュウという音がフェードイン。今宵の光の1つ1つはネパールの民の心もとない夜に明るさをもたらし、希望や光明などを起こさせるものなのだろう。ただ最後にナイジェリアのことわざでこの記事を締めくくりたい。『感動より満腹』

Twitterでみる光の祭りティハールの5日間 

1日目 カーグ(カラス)ティハール

https://twitter.com/shilfeeandtulip/status/1059393579875848193

2日目 ククル(犬)プージャ

3日目 ラクシュミ(富の神様)プージャ

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ジレミリ(イルミネーション)とラクシュミ神を迎える準備
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様々な曼荼羅アート


4日目 ガイ(牡牛)プージャ

 

5日目 バイ(兄弟)ティカ

おまけ

観光ならティハールがオススメ

ダサインに比べて旅行者でも楽しめるティハール。毎日見所いっぱいで、ネパール人の考え方や文化に触れることができる。濃い5日間。ダサインはスピップして、ティハールの時期に滞在するのがオススメ。ただ、ずいぶんと冷えるので暖かい格好で。 

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