*この記事はネパール東部と
カトマンズの大雨被害の情報です。
ネパール全域における大雨により洪水や土砂崩れが
発生して、死者もかなり出ているそうです。
東部のビラトナガル空港は水浸しのようです。
電気と電波のない毎日
大雨が降ったとき
私はちょうど東部の山間部に出かけていました。
1週間前に到着してから雨が続き
2日間ぐらい強い雨が降りました。
「雨季だからよく雨降るなー」
ぐらいにしか思っていませんでした。
同時に停電し、電波もなくなりました。
「まあ天気悪いし、いつものこと」
と思っていました。
しかし、雨が止む気配はなく
停電も5日続いて未だ復旧せず
電波もないので不便を感じていました。
夕方6時には真っ暗になって
何もできなくなるんですもの。
ソーラー発電している家へGO
山間部の田舎でもソーラー発電で電気がある家があります。
とりあえず尋ねてみると
タライ地区で洪水が起きていていて
電気を送る鉄塔などが倒れたから電気も電波もない
とのことでした。
いつ復旧するかもわからないという地元民の声。
テレビをみて唖然
映像に映っているのは
茶色い濁流、浸水している家屋、膝まで浸かって歩いている人。
ここでやっと事態の深刻さがわかりました。
結構やばいことになってるんだなと。
史上最悪の洪水被害!?
地元民から聞いた話によると
今回の大雨の被害は過去最高レベルのものらしいです。
ネパールの国土の1/3を占めるタライ平原全体が
水に浸かってしまっているとのこと。
山から流れた水が、低地のタライ平原へ
全て流れるとのこと。
タライ平原はネパールとインドの国境付近にある平原で
ネパールの大半の食料はこの平原から供給されています。
ちなみにネパールはインドと中国に挟まれています。
この平原はインドとの国境付近にあり
平原の西から東まで全てが浸水しているとのこと。
かなりの広さです。
タライ平原が浸水したらなんでヤバイのか
①食糧難
タライ平原はネパールの食料庫です。
タライ平原でできた野菜や穀物が
ネパール全土に供給されます。
しかし大雨で浸水し畑や田んぼは
植物の背が高くなる前に死んでしまいます。
もちろんネパールは今後食料に困ると予想されます。
②物価上昇
供給不足によって物価が上昇します。
実際、町に出てみると
昨日まで30円だったトマトが120円になってました。
高いうちはまだいいですが、すぐ姿を消すことにります。
③希少な動物たちがインドへ
ネパールの大きな観光の一つに
野生動物を観察するツアーがあります。
主にそのツアーはタライ平原にすむ
ゾウやライオンなどの希少生物を観察するものです。
この度の大雨で動物たちはインドの方へ逃げるか
逃げ遅れて命を落としているということです。
カトマンズに避難してみて
やっと14日になって雨が止んで地方の空港が開きました
空港は天候が悪いと開かないのです。
雨や霧の影響をもろに受けます。
5日も空港はしまっていました涙
無事カトマンズに帰ってきてみると
意外とカトマンズは平常運転してます。
なんら変わったところは見受けられません。
カトマンズも雨がかなり降ったみたいですが、
特に現状変化なしですが
何か嫌なものが忍び寄っている感じが…
食べ物の値段はすでに上がり始めているとのことでした。
どんどん住みにくくなって行くのでしょうか…涙
また変化がありましたら更新します。