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コーヒー界のアカデミー賞『カップオブエクセレンス (COE) 』

みなさんはコーヒーを購入する時にどのような基準で豆を選んでいますか?産地や焙煎度、フレーバーやボディやコク。その中でもCOEという称号がつく銘柄を見たことはありますか?Cup of Excellence カップオブエクセレンスの略で、その年に収穫されたコーヒーでトップ中のトップの限られた高品質なコーヒーだけに与えられます。

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この記事ではCOEの選考方法やCOEならではの販売方法、歴史と現状、特長や購入方法などを紹介します。COEのことを知りたい人、1度飲んでみたい人はぜひ記事をチェックしてみてください

 

COEとは

COEは世界で最も有名なコーヒー豆のオークションです。ここではCOEについて、その目的、審査方法、販売方法について解説していきたいと思います。

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最も有名なコーヒー豆の品評会

美味しいコーヒー豆を決めるコンテストは複数ありますが、COEは最も有名で意味のあるものとされています。ACE(アライアンス・フォー・コーヒー・エクセレンス)というアメリカのNPO法人が年に1度だけ開催しています。

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https://allianceforcoffeeexcellence.org/wp-content/uploads/2019/02/digital-brochure.pdf


生産地域の経済的発展が大きな目的の1つ

ACEは次のような目的のためにCOEを運営しています。

 

  1. コーヒー豆の品質向上
  2. 受賞した農園の他のコーヒー豆の需要増加
  3. 若い次世代が有益な知識を各農園に持ち帰る動機作り
  4. 貧しい国で生産されるコーヒー豆の価値を高めることによる経済的発展

 

三段階の審査方法

COEの選考は三段階の審査で行われます。第一選考ではスペシャルティコーヒーの最低基準を満たしているかをチェックします。第二選考は国内の審査員がカッピングをして品質の高さを確認。最終選考は国際審査員が3日かけてスコアを決めます。

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国際審査員はブラジルなどのコーヒー生産国と、アメリカやヨーロッパ、日本などのコーヒー消費国の両方からコーヒーのスペシャリストが24人選出されています。最低85点以上という厳しいスコアを獲得するとCOE入賞です。

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スコアの平均点が90点を超えると、さらに大きな賞である『プレジデンシャル・アワード』を受賞します。第一選考から最終選考までの間で、少なくとも5回以上は品質評価が行われています。

 

入賞したコーヒー豆をオークションで販売

COE入賞したコーヒー豆はオンラインサイトで情報公開され、インターネットオークションが行われます。ACEに登録してメンバーになれば、みなさんもオークションへの参加権利が取得できます。そして最高額の応札者に販売されるのです。

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従来の販売では、生産国の管理団体や輸出業者などの中間業者が多数入るため、その分コーヒー生産者の取り分が減っていました。COEでは、そのような中間マージンが最小限に抑えられるために、落札金額のほとんどが生産者に渡ることになります。

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オークションの参加者からすると、最高品質のコーヒーを生産者から直接購入できるというメリットがあります。

 

COE入賞したコーヒー豆はスペシャルティコーヒーのコーヒー豆の相場よりも高額で入札されることが多いです。農園経営者は名誉ある称号を与えられるだけでなく、オークションにより高額で販売が可能になるということです。さらに、オークションの参加者から高品質の生産者だと認知されると、多数のコーヒー関係者と継続的な取引に発展する可能性も秘めています。

 

COEの歴史や現状とは

COEが開催されるようになった歴史背景や2021年時点での現状についても紹介していきます。

 

COEの歴史

COEが開催される前は、欠点豆(発育不良や空洞、カビ、虫食い、石などの異物…)の数の少なさだけで品質を評価していました。この方法では選別などの最新マシンに投資できる大規模な農園が有利となり、小規模な農園は危機的な状況にありました。

 

1990年代後半

アメリカのジョージ・ハウエルは欠点による品質評価だけでは高クオリティのコーヒー豆を探し出せないと考えました。

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George Howell | George Howell Coffee

 

1999年

ブラジルの生産者が品質を上げることを目的とした独自の品評会が行われ、従来の品質評価方法から改良されたものが採用されました。COEの誕生です。一般的だったクラシカドールと呼ばれる鑑定士を除外して、消費国の有名なカッパー(カッピングのプロ)を招集しコーヒー豆の評価をしたのでした。

また、ネットオークションが採用され、優勝したコーヒー豆が当時の高値2.6ドル/ボンドで落札されて一躍有名になりました。

 

2000年

同品評会がブラジルで行われ、初めて正式にCOEと呼ばれるようになりました。ブラジルでのCOEの成功を皮切りに、他の生産国にもCOEという品評会システムが広がっていきました。

 

20周年を迎えたCOEの現状

COEは2019年に20周年を迎えました。年によって多少変わりますが、現在ではボリビア、ブラジル、ブルンジ、コロンビア、コスタリカ、エクアドル、エルサルバドル、エチオピア、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ、ニカラグア、ルワンダ、ペルーで開催されています。

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COE豆の特徴や購入方法

COE入賞したコーヒー豆の特長や購入方法を紹介します。一流の審査員から認められたものなので、世界レベルのコーヒーを知るだけでもよい経験になると思いますので、ぜひ飲んでみてください。

 

COE入賞のコーヒー豆の特長

COEに上位入賞したコーヒー豆の生産者は高品質なコーヒー豆を生産するために、さまざまな工夫と努力を継続しています。独特な風味や豊潤さ、複雑な味わいなど、他のコーヒーで感じることのできない魅力があります。COE豆は希少価値が高く、値が張りますが、それに見合ったコーヒーを楽しむことができます。

 

COE入賞のコーヒー豆の購入方法

入賞したコーヒー豆はCOEのロゴを付けて、コーヒーショップなどで販売されています。入賞したコーヒー豆を購入したい場合は、ロゴを目印にして探してみてください。ネットで販売しているコーヒーショップもあるので、チェックしてみてください。

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まとめ

COEは世界で最も有名なコーヒー品評会。品質向上や生産地域の経済的発展を目的として20年以上開催されています。COE入賞により、農園経営者は名誉ある称号と高額な報酬を得られることにより、さらなる継続的な品質向上が可能となります。COEのコーヒー豆には独自のロゴが付いているので、コーヒーショップなどで見かけた時はぜひ手に取ってみてください。各国のその年の最高品質のコーヒーをぜひ味わってみてくださいね。